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【鼠径ヘルニア体験談】症状や原因、手術費用や術後の経過について

LIFE

今回は私が今年発症した鼠径(そけい)ヘルニアという病気と治療のために受けた手術について書いていきます。

この記事は

・鼠径ヘルニアという病気や原因について知りたい方

・手術費用や手術方法、術後の経過について知りたい方

向けの内容になっています。

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鼠径ヘルニア(脱腸)とは

鼠径ヘルニアとは、別名脱腸とも言われ、内臓の一部が鼠径部(足の付け根)からはみ出てしまう病気です。

普段は体の内側にある筋膜がヘルニアを防いでくれているのですが、その筋膜が弱まってしまうと内臓の押す力に負けてしまい、結果的に内臓がはみ出てきてしまうのです。

治療方法は現在では手術しかなく、それ以外の方法では治ることはないみたいです。

はみ出した内臓は体の外側から触るとぽっこりしていて、押したり、寝た状態になると引っ込みます。

緊急の手術を要するような病ではありませんが、はみ出した内臓が筋肉などに挟まれて元の位置に戻れなくなる状態になると、その部分が圧迫されて壊死すること(嵌頓)もあります。

嵌頓してしまうとかなり危険で、場合によっては亡くなることもあるので、なるべく早めに手術を受けることが重要です。

赤ちゃんの時に、睾丸が内臓から玉袋に移動する際に鼠径部を通ることで穴が空くので、鼠径ヘルニアは男性に多い病気であり、生涯で鼠径ヘルニアの手術を受ける確率は男性約30%、女性約5%と言われています。

症状

私の場合は最初に左側の太ももの付け根に引きつるような痛みを感じ始めました。

激痛ではないけど度々ピキピキ痛み、わずらわしさがありました。

ただ、その頃は股関節のストレッチやスクワットをやり始めた時期でもあったので、そのことが原因だと思っていたし、寝た状態になると痛みが治まるのであまり気にしていませんでした。

しかし、ある日、股間と左足の付け根の間付近が腫れぼったくなっていることに気付き、焦りました(;’∀’)

触ってみるとぶよぶよした感じがして、最初は腫瘍やガンかと思い怖くなったのですが、ネットで調べてみると鼠径ヘルニア精索静脈瘤のどっちかっぽいことがわかり、すぐに胃腸外科を受診。

おじいさんのお医者さんに触診してもらうと、鼠径ヘルニアであることが判明し、紹介状を書いてもらって大病院に行くことになりました。

デリケートな部分の触診をしないといけないので、女性の場合はちょっと病院に行きにくいかなと思いました。

女性の方が発症率は低いものの、嵌頓するまで放っておくケースが女性に多いらしいのはこういった背景があるからかなと‥‥。

恥ずかしくても早めに受診することを強くお勧めします!  

原因

鼠径ヘルニアになる原因は正確にはまだ解明されていません。

ただ、お腹に力を入れることが多い人が鼠径ヘルニアになりやすいことはたしかです。

腹圧が高まるとそれだけ筋膜に負担がかかり、内臓がはみ出しやすくなるからです。

私もちょうど筋トレを始めてスクワットや 腹筋ローラーで腹圧を高めてしまったのが原因だと思っています。

筋トレ以外にもくしゃみや下痢のときにも腹圧が大きくかかるので、花粉症やお腹の弱い人も注意が必要です。

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手術までの流れと手術方法

大病院で診察してもらい、1週間後に手術することが決まりました。

日程は手術前日に1泊し、手術をした翌日に退院する2泊3日のスケジュール

ネットでは日帰りで出来るところもあったのですが、その病院はこのスケジュールで決まっているらしく了承しました。

麻酔は意識が残ったままの局所麻酔と完全に意識がなくなる全身麻酔から選べたので、私は全身麻酔を選びました。

慣れない手術室で長時間じっとしているのは辛いと思ったからです(;’∀’)

手術方法は腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術で、お腹に穴を空けて中を撮影しつつ、器具を使って内臓がはみ出てしまう箇所にメッシュを当てて、はみ出るのを抑えるというものでした。

比較的簡単な部類の手術で、心臓や脳と比べても失敗のリスクは低いようです。(それでもミスは怖いですが)

緊張しながら手術台に乗り、左腕から麻酔を投与してもらい、だんだん体が痺れてきたところで意識がなくなりました。

手術時間は術前には主治医から1時間かからないくらいだろうと言われていたのですが、実際には1時間半かかりました。

後から聞いた話によると年齢が若く、組織がしっかりしていたため時間がかかったそうです。

術後の経過

手術が終わって目が覚めたときにはお腹に痛みがあり、口の中には胃液か麻酔液のような黄色いものが溜まっていて気持ち悪かったです。

この胃液は医師からもらったティッシュでいくら拭いても吐き出しても出てきたので少し焦りました。

ベッドに戻るとすぐに寝たままレントゲンを撮ってもらったのですが、この時に急激な吐き気に襲われて吐きました。

麻酔の影響で術後に吐いてしまう人は結構いるみたいです。

咄嗟にベット付近にあった袋を看護師の方が渡してくれたのであまりベッドや床が汚れなかったですが、吐くときにお腹に力が入るので激痛でした(;´・ω・)

ボックスティッシュを近くに置いていたので、口を拭いたりできてよかったです。

もし心配な人は手術前にボックスティッシュや袋などをベッドの近くに用意しておくといいと思います。

その後は吐き気も収まり、酸素マスクを付けながら数時間の点滴。

この間は横になりつつスマホをいじったりはできたのですが、体を起こすと頭から麻酔が降りてくるような感覚があり、痛みも強かったので5時間以上は体を起こせませんでした。

担当の看護師さんはトイレに行きたくなってもおかしくないと言っていたのですが、立つとめまいと吐き気のダブルパンチが襲ってくるし、歩くのも痛くてしんどかったのでほぼ動かずにその日は終了。

食事もほとんどする元気がなかったため、ウイダーインゼリーをちびちび吸いつつしのぎました。

心配な方はゼリータイプのものも準備しておくと助かるはずです。

腹筋を切っていることもあり、トイレの時軽く力むのもかなり痛くて、痛み止めをもらってもほとんど効き目は感じず、ほぼ眠ることなく朝を迎えました;´・ω・)

翌日、まだ痛みはかなりありましたが、ゆっくり歩けるようになり無事退院できることが出来ました。

日帰り手術で済ませてしまう人は正直信じられないですね‥‥。

局所麻酔と全身麻酔でだいぶ違うのかもしれないですが、痛さと気持ち悪さがすごかったので手術当日に退院するのは、私の場合は不可能だったと思います。

もし日帰り手術を検討しているのであれば、今一度再考することを勧めます。

その後の経過は良好で家に帰り1週間くらいでもとの歩くペースに戻り、3か月くらい経った時はたまに走ったりすると睾丸に痛みがあるときもありましたが、それ以外は全く平気でした。

入院・手術費用

入院・手術費用は、全部で約13万円

ただ、個室に入院していた分5万円かかったので、大部屋に泊まる場合は8万くらいかと思います。

保険には県民共済に入っていたので、請求したら7万4000円もらえました。

なので、保険に入っていて大部屋でかまわないならそこまで費用の心配はいらないと思います。

鼠径ヘルニアの手術はゆとりあるスケジュールで臨むように

鼠径ヘルニアは誰にでも発症しうる可能性のある病気です。

はみ出た内臓が嵌頓してしまうと大変危険なので、性器付近にふくらみや違和感を感じたらすぐに医者の診察を受けて欲しいです。

性器を医者に見せることになるので男女共に抵抗はあるかと思うのですが、早め早めの行動を心がけてください。

また、術後の痛みや吐き気には個人差があるので、できればゆったりとしたスケジュールを組んで、無理なく手術を受けた方がいいと思います。

では、今回はこの辺で終わります。

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